エントランス

個人邸エントランス


クルミの一枚板の玄関扉を開けると、奥に向かう薄暗いアプローチがあり、左に折れるとエントランスホールが広がります。
(クルミの一枚板を大きめの殴り仕上げに。全て手仕事で彫り込んでもらいました。職人さん泣かせの扉です。)

左手にはガラス越しにガレージが、右手に2階リビングに続く階段があります。
全体に天然石をふんだんに使用していますが、
床には火山岩のバサルティーナ、アプローチの壁面は砂岩のピエトラアズール、同じグレーの石でも表情が異なります。
エントランスホール正面にはw1600mmxh1100mmのシルバートラバーチンのスラブ材を4枚張合わせています。
これらの石は施主とともに岐阜県関ケ原の石切り場まで足を運び、選んで来た材料です。
エントランスホールは、ちょっとした来客とのミーティングもできるように、ゆったりとしたラウンジチェアを2脚配置。
スワンチェアはアルネ・ヤコブセンによって、1958年コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロビーのためにデザインされました。
ファブリック張りのものを多く見かけますが、高級感のあるレザー張りに。
シルバートラバーチンの天然のストライプの手前に、赤みのあるレザーの組み合わせが印象的です。
私たちがインテリアをデザインする際、全体のバランス、居心地の良さを追求しています。
このエントランスホールではあえて天井高を2225mmまで下げて、座ったときの目線で空間を構成しています。

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